蒟蒻畑騒動が一段落したので一言。

いやー蒟蒻畑に関する一連の騒動。ひどかった。
やれ野田聖子が悪い、やれマンナンライフの努力が足りない、やれ自己責任だ。
しかし問題の本質はもっと根源的なところにある。

それは・・人体の構造
生存に必要なエネルギーを摂取するために必要な「消化器系」の入り口と、エネルギーを燃焼させるために必要な酸素を取り込む「呼吸器系」の入り口とが、「咽頭(いんとう)」という器官で合流している。

消化器系・・・口→咽頭→食道→胃
呼吸器系・・・口・鼻→咽頭→気管→肺

食物により咽頭が詰まった瞬間に呼吸器系もその役割を果たせなくなる。常識的に考えるとあまりにも生存に不利である。

普段は「喉頭(こうとうがい)(=のどぼとけ)」という器官が誤嚥(誤って食物が気管の方に入り込むこと)を防いでいる。食物や水が入ってきた瞬間に、喉頭蓋周辺に張り巡らされた嚥下(えんげ)中枢という中枢神経がノド周辺の筋肉を収縮させて喉頭蓋を後ろに倒すことで気管を塞ぐ。結果、食物は無事食道へ運ばれ消化される。
しかし嚥下中枢が未発達な子供や衰弱した老人はそうはいかない。食物が入ってきても喉頭蓋が後ろに倒れない。誤嚥、誤飲が多発し、誤嚥性肺炎、最悪の場合窒息死が起こる。


この、あまりにもお粗末と言わざるを得ない人体の構造。原因は意外なところにある。
それは・・二足歩行
図を見比べてもらうと一目瞭然であるが、四速歩行であるチンパンジー喉頭蓋が人間に比べて非常に高い位置にあるので、鼻腔から気道への通路の確保が簡単なのである。この構造の場合、誤嚥は非常に少なくすむ。

誤嚥の多いノドと引き換えに二足歩行を手に入れた人間。それは幸せな選択だったのであろうか。。

というわけで、蒟蒻畑問題の本質的な解決策とは・・