利己的な遺伝子

最近、読んでます。結構古い本ですが。
僕の分野とはちょっと違う進化生物学なせいか、なかなか難しい。
忘れないうちに大事な部分を思い出して書いてみる。


・兄弟間での戦い。
兄弟同士仲良く育つか、他を蹴落とし、自分だけ大きく成長するか。
この問題に対して、遺伝子の面で考えてみる。
もちろん自分の遺伝子を100%自分が最もかわいい。
しかし、親等で言えば二つ離れている兄弟も半分ぐらいはかわいい。
よって、自分だけが生き残り、その他兄弟を全て抹殺するような
残虐な遺伝子は淘汰を受ける。
自分は満腹だが、近くにお腹を空かせた兄弟が大勢居る。
そんな時に自分の餌を兄弟に分けてあげる、
つまり行動としては「利他的な行動」または「面倒見のいい行動」として
見えるものも遺伝子の面から見れば近親の度合いと、
生存の確率を天秤にかけて単純にどちらが自分が生き残る確率が
高いかどうかだけで決定しているのである。


兄弟ならこの計算が複雑になるが、託卵の場合、話は簡単だ。
自分以外の雛は全て遺伝的にはほど遠い種なのだから。
よって行動としては「周りにある卵は全て蹴落とせ」となる。
これで、餌は全て自分のものとなる。


実際兄弟間でも卵を蹴落とす行動が見られる。
兄弟が5人から4人に減ればその分自分の取り分が増える。
兄弟が一人減るという損失と、自分が強く育てるという利益と。
その天秤の結果が現れるのである。


あぁ駄目だ、文章上手く書けるようになりたいなぁ。。

利己的な遺伝子 <増補新装版>

利己的な遺伝子 <増補新装版>