遅滞遺伝

今日学んだ語彙


〜遅滞遺伝〜


PP->P->F1->F2とすると、F1の形質はPではなく母方の祖父母の遺伝様式を
もとに形質が決まる。よってF2になって初めてPの形質が現れる。
普通の遺伝より一代遅れるので遅滞遺伝と呼ばれる。


この遅滞の原因として、卵子の細胞質に何かしらの遺伝物質があり、
それにより既に形質が決まっている、ということらしい。
つまりPの卵子の細胞質はPPによって定められており、
母、父の遺伝が入り込む余地がないのである。
うーん、目から鱗が落ちた感じ。
上記の「何かしらの遺伝物質」とはどうも受精前に転写された
mRNAではないかと考えられているようだが、
遺伝が一筋縄ではいかないという意味で非常に興味が持てた。


http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060605
でお勉強したのだが、さらにクレソンでは
強いストレス下ではmRNA->DNAへと逆転写されている可能性も
あるそうな。natureのnewsに載るぐらいだから結構信頼性も
あるということだろう。2005からどれぐらい解明されたのか
分からないが。
遺伝に関しても我々が知らないことなんて山ほどあるんだなぁ。