親の子食いと利己的遺伝子

今日も今日とてKOマウスのメンテ。
そこで見かける光景が親の子食い。
ケージを覗くと首から下が無い赤子の姿が・・。
結構な頻度で見かけることがある。


この話を、vitro実験専門の人に話すと
「信じられない」
「かまきりとかでは共食いとか聞くけどほ乳類ではちょっと・・。」

利己的な遺伝子的に説明すると、子育てのリスクと自分の遺伝子を残すリターンとの
天秤にかけた結果で説明可能。
自分の子供を育てるということは自分の時間、食料、その他もろもろを
子供に分け与えなければならない。
親離れまでの間に食料が尽きると、親子共々、野垂れ死んでしまう。
それでは本末転倒である。自分の遺伝子はそこでついえることとなる。


というわけでそういう危険な状況下で親は子育てを放棄する。
状況が好転するまでは自分のみを守るだけで精一杯。
子供だって貴重なエネルギー源。ありがたく頂かないとね☆


と思っていたのだが、動物舎内は、餌は途切れることも無く補給され、
空調設備は最高。育児放棄をし、自分の遺伝子をむざむざと
殺すことのメリットが無い。


うーん、ただのストレスからくるネグレクトかいなぁ・・。