twitter with fromdusktildawn and T_Hash

今日、twitterid:fromdusktildawnさんとid:Hashさんと科学談義した。
話の流れを忘れないためにも書き留めておく。


1)細胞修復系の遺伝子を乗せたウイルスを入れることで細胞障害を防ぐことはできるか否か。

  • >今のところ、病因遺伝子のアンチセンスを導入することで、その病気の進行を食い止めようとする試み、またはDDSのためのベクターとしてウイルスを用いる試みはなされている。しかし、病気は様々な要因が複雑に絡み合って発症するため、単一の遺伝子を潰すだけで治癒するとは考えづらい、また副作用が現れた場合取り返しがつかない、などの理由で、ゲノム自体を書き換える治療は疑問。


2)そもそも「老化」とは何か。


3)ヒトの手で細胞を一から作るとするとどれぐらいかかるか?

  • >一から蛋白、核酸を合成するとなると、100年単位でかかるでしょう。現段階では二つのタンパク質の相互作用すら分かってないような段階ですから。しかし、ファージや大腸菌といったモデル生物を使えば10数年あれば思い通りの人工生物も可能かと。詳しくはHashさんのここを参照。


4)細胞内のシグナル伝達のシミュレーション解析はどこまで進んでいるのか。

  • >wetの研究でどういうシミュレーションが妥当かを検討している最中。「不正確なパラメータで何回も計算することで統計的に正しい値を出す」というアプローチで攻めればいいのか、それだと誤差が積み重なるだけかも不透明。計算速度が上がれば解決という問題でもない。早急なwetとdryの融合が望まれる。


5)死ぬのが嫌なら凍結保存されればいいじゃない->クライオニクス

  • >人類凍結保存計画。ウサギの腎臓程度なら凍結→融解でも活性が戻るらしい。不凍液、凍結時の条件の改良により、ヒトの凍結保存もあながち無理じゃないか。。


6)覚醒剤、麻酔で感じる高揚感、ひらめきを日常に使えないか。

  • >数学者、文学者、芸術者など、多くの才能人がヤクをキめた状態で人智を超えた作品を完成させている。「トリップ」した状態を科学的に解明できれば、「こちら側の世界」と「あちら側の世界」を自由に行き来でき、素晴らしい発想が日常的に浮かぶのではないか。まさに映画「コンタクト」のラストシーンのように。麻薬も適切に使用すれば人生はもっと楽しくなるのだろうが、破滅する人が多数出るから規制するしかないのであろう。


7)脳をくちゅくちゅしたいよねー。

  • >脳の増量、もしくは性能面でのチューニングが出来れば、どんな世界が垣間見れるのだろうか。トップアスリートがイメージトレーニングで筋肉のブレーカーを外し、普段の数倍の力を出すように、脳の働きを抑制するたがを外すことが出来ればあちら側の世界が見えるかもしれない。


8)カロリー摂取と知能の上昇との関係

  • >人類の進化の過程では常に、カロリーが充分に摂取できる環境ではなかった。よって過剰なカロリーの消費を抑制するために、知能の向上や細胞修復を抑制する方向に進化が進んだのではないか。逆に、カロリーが充分に摂取できる環境である現在においては、大量にカロリーを消費することで、細胞の修復と知力の向上を行う人類に進化してもいいのではないか。

・老化と知性の仕組みがブラックボックスなのがボトルネックですね。仕組みがわかってしまえば、ATPや電子伝達系を過剰に回してやってアンチエイジングと神経伝達に当てればいいわけですから。
・いっそのこと、ミトコンドリア自体を改良してみてはどうでしょうか?より少ないフリーラジカルしか排出せず、より多くのATPを合成するようなミトコンドリアです。

ここの議論は非常におもしろかったのでまた色々考えてみることにする。


派生して、最新のスパコン、dryの世界をid:natsutanが語ったり、小脳辺りならもうコンピュータで実装できてるよ、と id:mmk_chocolateが語ったりしてましたがあまり追えてません>< 
てか皆さん知識の幅が広すぎて追うのに精一杯です><
何か足りない部分あれば追記お願いします。


今日はいい体験できました。twitter++, ふろむださん++, Hash++

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