関西ハチロク会お食事会 その参

昨日は関西ハチロクのお食事会でした。全貌はid:chrmphrがまとめてくれているのでそちらを参照してもらうとして、とりあえずLTで発表したスライドを載せておく。

残り4人が自分のパソコンでLTやる中、自分だけが紙媒体とか笑えてくるよねww「紙媒体とか何その前時代的な代物(ププ」的な嘲笑を受けつつがんばって話しましたよ。
2時間で作ったやっつけスライドなんで全く詰めれてませんorz あぁそんな蔑んだ目でこっちを見ないで。。次回はかんばります。
参加者の皆様は理系なので、それなりの生物学の知識があるという前提で話したのだが、どうも付いてこれていない様子。後で聞くと、情報系の分野の人は生物が必修科目じゃないので結果、高校、大学でほとんど勉強していないという話。確かにそれじゃぁ仕方ないか。次回はもっとバックグラウンドをしっかり話すことととしよう。
natureのRNAiアニメーション(←観るべし)を見せたときに「おぉっ」という歓声が上がり、細胞という超精密機械に少しでも興味を示してくれたようだ。こういう反応をさせてあげられたというだけでも、僕がLTをしたかいもあったかな、と思う。「異分野交流」の大切さをしみじみ感じた。wet系の人をもっと参入させる必要があるな。
皆さんのLTの感想。
id:satzz
幹事ということで先陣切って発表。ロボット工学から量子力学から語学まで幅広くカバーしていることに感銘を受けた。「量子コンピュータの実現はいつごろになりそう?」という質問に対して、「量子コンピュータの実現は宇宙を作ることと同義だから、この世界で既に実現されているけどね。」という答えになるほど、と思ってしまった。その後の id:Sixeightの「そういう意味でこの宇宙もシミュレーションの一つに過ぎないかもしれない。」という哲学的思想も僕は非常に好きだな。平行世界++。sattzがお勧めの「宇宙をプログラムする宇宙」はいつか読んでみたい。(←積ん読フラグ)
id:yaotti
emacsの使い手。成長曲線がとりあえずヤバかった。あれだけでemacsの全てを表しているといっても過言ではないだろう。
id:ujihisa
「バイトするのが面倒だったから家でレンタルサーバー業。」「経営学専攻の友達と起業→次の年に廃業」と、経歴の端々に天才の片鱗を覗かせる人。シリコンバレーツアーにも参加し、来年には渡米、留学を目論んでおり、常に目標を高く設置している。現状に満足していない。向上心にあふれる人だ。yaottiに対抗してvim上でテトリスを動かしていた。何その宗教戦争ww
id:Sixeight
こちらもvim使い。firefoxvimで動かしていたが、慣れれば使い心地が良さそうな感じであった。後、jpegをバイナリ表示させて、文字を変えるだけで全然違う絵に変えていた。新しい暗号技術に用いれないか、と漠然と考えていた。
id:chrmphr
即興の研究室紹介。光デバイスや人工光合成について語った。人工光合成+燃料電池自動車(゜Д゜)ウマーじゃないのかな、と考えていた。100層ディスクで1TBのメモリ?(←ちょっとついていけてない。)近未来的な話をしていた。

二次会も向上心に溢れる話だった。主な話題は「知識の共有化」。wet系の世界は特に閉鎖的な世界である。有名誌に論文を載せる事が唯一の業績となるアカデミックの世界では情報の漏洩が最も恐れられることである。最先端の分野では一日、一秒を競って同じ研究にいそしんでいる。これは「科学の進歩」というメタ的な視点から見た場合、非常にリソースを無駄にしている。もちろん、成果の部分では完全にオープンにすることは出来ないが、少なくともどこそこで失敗した、という結果においては開示すべきだと思う。失敗する事が分かっている実験を後追いの研究室が追試することほど徒労なことはない。「失敗学」を発展させるべきである。著作権や特許の在り方についても議論が盛り上がった。
こういう「場」を作る際にどうしても必要な存在が、「司法のスペシャリスト」である。エンジニアが見切り発車で「場」を提供して既存の世界を叩き壊すのも一つの手段ではあるが、やり方がスマートではないし、リスクも大きい。 winnyが顕著な例である。どこからが問題でどこまではセーフなのかを見極め、法の穴をかいくぐれる「司法のスペシャリスト」を急募中である。それぞれのスペシャリストが集結して大きなプロジェクトを動かすのは何だか「オーシャンズ11」みたいだな。